連絡帳

まちのこと

上?下?ってどこ?

2021.09.16 ―

みなさま、こんにちは!

地域おこし協力隊の長澤です。

こちらでの生活はすっかり慣れ、

たいていの言葉の言い回しや表現には慣れてきました。

 

こちらの生活で日常的に行き交っている会話の中に(私もすっかり使っていますが)

お客様に通じているのだろうか。と思った表現がありました。

 

ある時の車内で

私『ここ初めて来ました!なんていう集落ですか?』

Aさん『糸平(いとびら)ってところ。ここの上が〇〇さんのご実家だよ』

私『糸平ってここなんですね!なるほど!』

 

ある時の観光案内所にて

お客様『竹細工資料館ってどこですか?』

私『竹細工資料館は下の町にございます』

 

ある時の会話

私『朝方牛の鳴き声聞こえるんですよ!』

Bさん『あーそれ、うちかもなあ。長澤さんちの上なのよ、うち』

 

こんな感じで家や建物の位置のことを

上、下、で表現するんです。(笑)

日之影町のV字谷の地形だからこそ

こんな表現になるんでしょうか。

確かにこの写真を撮影している位置も映っている青雲橋も

日之影ですので。

 

東京にいるときに建物の位置を

上や下で表現するときは、ありませんし、

ビルの上の階、下の階、の表現になることがほとんどです。

MAPで東京の街を見ても

日之影の町をみても、基本的に平面で見るので

建物のある標高での高低差なんて、考えたこともありませんでした。

もちろん道を走っているときは坂などがあるので

なんとなく考えますが!棚田周辺は坂だらけ。

 

現在は日之影町に来て多少の位置関係や雰囲気がわかっているので

上、下、という表現になじんでいますが

自分がお客様として初めて来たときに、

上や下、と言われても恐らく理解できないのではないかと思います(笑)

今度からお客様にご案内するときには気を付けようと思いました、、、

 

日之影町はとにかく坂と橋が多いです。

川にかかる橋だけでなく、渓谷の急斜面同士をつなぐ橋もあり、

大小100以上の橋が有るそうです。

小さな橋などは

気が付かないうちにわたってることもありそうです(笑)

 

8月の21日に

九州中央自動車道 高千穂日之影道路

日之影深角IC~平底交差点間が開通しました!

山を思いっきりくりぬいてできた新平底トンネルで、

あっという間に高千穂町まで到着します。

便利になりました。すごいですね。

 

その反面、私のお気に入りの

天翔大橋に立ち寄る人が減ってしまいそうで

残念です。

日本一のコンクリートアーチ橋『天翔大橋』

「鳥が翼を広げて羽ばたいている様で

この橋が21世紀の懸け橋となるように』

という願いが込められて名前が決められたそうです。

素敵ですね。

 

観光客のお客様に

高千穂町の質問をされることもあるのですが

もしよければ立ち寄ってみてください。

と伝えることが増えました。

 

本来なら開通した道路をご案内する方がいいのかと思いますが(笑)

 

便利になった分、出会えないものや発見できないものもあるんですね。

 

もう一度自分の身の回りにも

そんなものがないか、見直してみようと思います。

 

すっかり秋めいてきましたね。

食欲、読書、スポーツ。

日之影の秋の食が楽しみです!

 

みなさまの、おかげさま。