まちのこと

「地元じゃない。でも、他人事じゃない。」
2025.07.10 ―
重信さんは、宮崎県都城市の出身。
宮崎大学を卒業後、医療用医薬品の営業職として熊本・宮崎エリアを担当し、約6年半にわたって地域医療に貢献してきました。退職直前には、全国の営業職の中でトップの成績を収めるという実績も残しましたが、厳しい売上ノルマや精神的な負担から、やむなく退職を決断します。
その後は東京の企業に転職し、新規事業の立ち上げプロジェクトに参画。しかし、理想と現実のギャップに直面し、半年も経たずに宮崎へ戻ることに。迷いのなかで再出発を模索していた時、「地域おこし協力隊」という選択肢と出会います。
提示された年収は、これまでの半分以下。それでも、「地域活性化」という未知の分野に挑戦する価値があると考え、日之影町の地域おこし協力隊として新たな一歩を踏み出しました。
着任後に任されたのは、「中央地区活性化対策業務」。一筋縄ではいかない難しいミッションでしたが、重信さんは柔軟な発想と行動力で、次々と地域に新しい風を吹き込みます。日之影町のB級グルメ「こんにゃくの唐揚げ」や「豚足の唐揚げ」の商品化、地域イベントの企画運営、さらには株式会社日本香堂とのパロディ動画の制作まで、多彩な取り組みを実現しました。
その後は地域プロジェクトマネージャーとしても手腕を発揮し、株式会社ことろど(本社:宮崎県日南市)の企業誘致にも貢献。そのまま同社にジョインし、現在は「地域おこし協力隊に特化した人材紹介サービス」の運営を担当しています。
「若者がここで働きたいと思える仕事や職場を増やしたい。」そんな想いを胸に、重信さんは今日も現場の最前線で地域と若者の未来をつないでいます。

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