本当の”食育” “食品ロスゼロ”って何でしょうか?
みなさま、こんにちは!
地域おこし協力隊の長澤です。
2月になり、あちこちで梅が咲き始めました。菜の花も咲いています。
どんなに寒くても、梅の花が咲き始めると、「ああ、ちゃんと春に近づいているんだな。」と思ってあと少し、この寒さも耐えよう!(笑)と思えますし、カラフルな色合いが、気持ちも明るくしてくれます。
最近は少し暖かくもなってきました。
日之影町での貴重で印象的だった経験について書きたいと思います。
狩猟が行われていることが珍しくないこの地域では、獲った鹿や猪を解体して食べます。たまに夜道で出会う猪や、笛のような鳴き声が聞こえる鹿の解体現場を初めて見ました。人によっては苦手な方もいると思うので、絶対に見た方がいいとは言えませんが、普段の食事に対するありがたみを強く感じるきっかけになりました。「食育」(文部科学省 農林水産省)のひとつとして日之影でない地域の子たちに繋げないかと思い、教員をしている友人と話になりましたが、「いまの教育現場では簡単に見せたりできないと思う。見たことでお肉を食べられなくなってしまう子もいるから、そこまでの責任を考えると、保護者の許可をとったり、校内でも許可が出ないかも。」という話でした。
たしかに教育の現場でのその子の今後に係るリスク、人生を変えてしまう出来事になる可能性もありますが、昔の人たちは当たり前に見ていたし、そのうえで食事をしていたのだなと考えると、不思議な世の中になったなと思いました。
私自身そうですが、お店やスーパーに行けば何でも揃う便利な時代になったことで、欲しいものを不意自由なく買いそろえることができます。しかしお店に並ぶどんなものにも、作り手がいることを忘れがちであったなと、日之影に来て思いました。
野菜には農家さん、お肉やお魚にも漁師さんや世話をする人、さらに生き物としての命、加工者や製造者、運送する人。など、関わる人がいることは考えれば想像はつきますが、目の前で見たり、経験しないと、ちゃんと理解することは難しいのではないでしょうか。
東京で生活している頃は、ものに溢れすぎていて意識が薄かったですが、最近言われている「食品ロス」も最近はとても気になるようになりました。賞味期限切れを作らないことや、お米一粒まで。お店に行ったら食べれる量だけ頼む、余ったらテイクアウトをするなど、あるものをありがたく、大切に頂くことを意識するようになりました。
生産者さんから直接お野菜をもらうことで、その人の顔が浮かびます。
ジビエの解体を見たことで、命のありがたさ改めて実感しました。
「自宅での食品ロスゼロ」はまだまだ遠いですが、小さなことへの意識を今後も忘れずに生きていきたいなと感じます。
「食品ロスゼロ」を目指すための一番に近道をさせてもらった気がします。
”現場を目の当たりにする。”
どんな事にも共通していると思いますが、意外と経験しないこともたくさんあります。
私たちに欠かせない”食事”というものを、もっとたくさんの人が大切にできる日本になっていったら嬉しいです。
みなさまの、おかげさま。