生木で暮らしの道具を作るグリーンウッドワーク
こんにちは、山師の星村です
「山は宝の山だ」と話の中で聞いたことがあります。杉を植えるために伐採した雑木は、そのまま捨てておきます。まぁ、腐って肥料になるので無駄ではないのですが、雑木も使い道はいくらでもあります。山師の先輩のお話で「この木は梁に使ってたんだよ」とか「これは、土間に使えるね」、湿布と同じ匂いのする木だったり、胃腸薬や染料になる木だってあります。もちろん木材加工できる木だっていくらでもあります。何か使えないかなとない知恵を絞って考えております。
ある日ヨキ(斧)の柄を作ろうとしたら「一年は寝かさんとだめだよ。」と言われて、がっかりしたのを覚えています。木々に含まれている水分がある程度蒸発しないと変形や割れが起きてしまうのです。
じゃあ、ホームセンターで購入しようと見にいくと、パッと買うには躊躇するお値段です。振り出しに戻って「山にはいくらでも落ちてるのに…」の繰り返しです。
そこで、一年間寝かさなくてもできる木材加工はないのだろうかと色々とネットで調べたところ行き着いたのが、“グリーンウッドワーク“でした。
『グリーンウッドワークとは、身近な森で伐ったばかりの乾燥していない生木を、手動具で割ったり削ったりして暮らしの道具を作る木工のこと。greenwood=生木、woodwork=木工、だからグリーンウッドワーク、他に green=エコロジカルな木工、という意味もある。そのグリーンウッドワークが世界的に人気だ。』(久津輪 雅 「生木で暮らしの道具を作る グリーンウッドワーク」)という本にたどり着きました。
9月にグリーンウッドワークの講習に参加します。定番のスプーン作り(台風のために中止となりました)と石川県伝統の我谷盆(ワガタボン)作り、そしてキャンパーに人気のククサ作りに取り組みます。
自分の作った食器で日之影町の元気村にカレー屋さんを開けたらいいなぁ
↓↓↓阿蘇の産山村(ウブヤマムラ)にてCafeを営む“うぶやま時間“さんの手作りスプーン