伝説! 逆巻大明神(龍神)の由来!
皆さま、こんにちは!
地域おこし協力隊 甲斐未有希です。
朝はまだ寒い日々が続いていますが、日中は太陽が出ると暖かく春への準備を感じるとともに、冬の寒さを楽しんでおきたいと思うこの頃です。 私は冬のあれを踏むのが好きなんです。そうあれです、霜柱。 踏んだときに「ザクッ」と何とも言えない音なんですが。笑 つい霜柱がありそうなところを踏んだりして冬の朝を楽しんでいます♪
さて今日は「逆巻大明神(龍神)さかまきだいみょうじん」の伝説についてご紹介します!
逆巻き大明神(龍神)の由来・・・
昔、龍天橋の下付近に逆巻と呼ばれる渕があり、ここに大蛇の夫婦が住んでいた🐍
この近くに住む百姓が焼畑を作ろうと思い伐採をはじめた。その時、大木にできている「ほら穴」にお産のため1匹の大蛇が休んでいた。 そうとは知らぬ百姓は、その木を切り倒そうとして木に登り枝を切ろうとしたところ、夫の大蛇はお産の大蛇を助けようと力一杯揺り動かして百姓を落とそうとしたが、なかなか落ちなかった。
そこで大蛇は、百姓の枕神(まくらがみ)にたって「妻のお産が済むまで焼畑に火を入れないように頼み、この願を聞いてくれるならば、貴男には幸運を授けます。」と言って姿を消した。 そして、夫の大蛇は高千穂の二上神社に安産の薬をもらいに行った。百姓は、大蛇の言うことなど信用になるものかと、その日の夕方焼畑にする山に火を入れた。
二上神社に薬をもらいに行った夫の大蛇が、西宮水の船ケ原(ふねがはる)に来てみると、妻の大蛇はすでに焼け死んでいた。
夫の大蛇は怒り狂い、その夜のうちに百姓の家を襲い巻き倒してしまった。その後、この家には災いが続くのでその祟りを恐れて祠を建て、逆巻大明神として大蛇の霊を慰めたという。
現在の祠は新しく建て替えられたようで、民地にあるため近くまでいけませんでしたが、昔は龍天橋のすぐ近くに祠があったようです。
そして、昔祠があった上に「龍天橋」が架けられました。
龍天橋の下を流れる五ヶ瀬川が大蛇のようにも見える私です。
おかげさまで、悲しい伝説の地は大人と宮水を繋ぐ架け橋の地となりました。