連絡帳

まちのこと

美味しいはコロナに負けない

2021.08.31 ―

こんにちは。地域おこし協力隊の重信です。
全国で新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない状況が続いておりますが、
宮崎県でも独自の緊急事態宣言発令中、そして国からまん延防止等重点措置が発令中です。

くそ田舎の飲食店だとあまり関係はないだろうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、
めちゃくちゃ影響を受けています。

役場の方の団体の飲み会、協議会や農家さんらの様々な団体の飲み会など、
田舎の飲食店は個人客で成り立っているというよりかは、団体客で成り立っているところがほとんどです。

そして、団体客の飲み会が全てキャンセルになれば、もちろん厳しい経営状況に立たされます。

そんな中、私が地域おこし協力隊の傍らで起業した「SEWANE」の事業で、
8月6日、町内の居酒屋「左近」さんと一緒に「豚足の唐揚げ」のネット販売を開始しました。

こちらの豚足の唐揚げは、宮崎県が主催する「ジモミヤめし」にて、ディナー部門1位を獲得した居酒屋左近の看板メニューとなっております。

ジモミヤめし
https://www.kanko-miyazaki.jp/gourmet/jimomiyameshi/dinner/?area=nishiusuki

 

発売後は多数のメディアに掲載され、順調な滑り出しをきったところです。
日向経済新聞
https://hyuga.keizai.biz/headline/1103/

テレビ宮崎
https://www.fnn.jp/articles/-/225983

毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20210824/ddl/k45/100/269000c

他新聞、ラジオなど多数取り上げて頂いています。

また、12日からは居酒屋左近での店頭販売も始め、多くのお客様に支えられながら販売している最中です。
写真は、はにかむ姿が可愛い居酒屋左近の田中さんです。

宮崎県独自の緊急事態宣言は8月12日から発令、13日から県民への行動要請がありました。
緊急事態宣言直前に発売に至ることができて、本当によかったと思います。

インターネットでの注文、居酒屋左近での店頭販売と、本当に多くのお客様からご注文頂いており、
緊急事態宣言中であるにも関わらず、「めっちゃ忙しいです」と慌てふためく田中さんの姿を見て、
心から嬉しく思います。

豚足の唐揚げの商品化の提案、インターネット販売の提案をして、
田中さんの笑顔を取り戻すことができて、私もとりあえずホッとしております。

商品名は、豚足の唐揚げ「伝家宝豚」と命名しました。
苦しい状況の中でも、いざという時左近には豚足唐揚げがあるという意味で『伝家の宝刀』をもじりました。
この商品名も2人でかなり気に入っておりまして、ネーミングにもかなりの案と時間をかけました。

パッケージデザインも、伝家宝豚の商品名のところは刀の鍔をイメージしてデザインしてもらいました。

日之影町は柚子が特産品のひとつでもありますが、
町産の柚子果汁をふんだんに使用した、左近特製ポン酢にて味付けを行っております。

町内外の女性客にたいへん人気で、
「豚足わたしむり~」というきゃぴきゃぴ女子にもぜひ食べて欲しい逸品になっております。

そして、伝家宝豚の発売に伴いPVも製作し、かっこいい作品に仕上がりました!
全国の飲食店へ向けた、勇気が出るラップになっております。
https://www.youtube.com/watch?v=bK3RE29NYAM&t=4s

 

順風満帆に事業は進んでいるように見えますが、伝家宝豚の発売に伴う投資額は500万を超えました。

伝家宝豚を製造する新しい製造所、製造所の水道電気工事、製造所で使用する厨房設備、真空パックの機械、
デザイン費用、賞味期限検査、栄養成分表示検査、etc

ただでさえ経営状況がきついなか、
500万円もの大金を投資する勇気と覚悟には、私もただただ敬服するばかりです。

やはり最後は自分を信じぬく信念に尽きるのではないかと、改めて思いました。

 

新型コロナウイルスの終息はまだまだ見えない状況下にあります。
既存のやり方から路線を変え、柔軟に変化していかなければコロナ禍は乗り切れないと思っています。
だからこそ、活路を見出し、挑戦する必要があります。

こんな田舎の隅じゃ無理と諦めるのではなくて、
そんな状況の不利が武器と捉え、インターネットやSNSを駆使し、唯一無二のビジネススタイルを確立していくことで、先行き不透明なコロナ禍へ立ち向かうことができると思っています。

 

美味しいはコロナに負けない

 

居酒屋左近の挑戦は続きます。