子どもたち・地域の春
こんにちは!地域おこし協力隊の古屋です!
暖かくなってきて、春の行楽シーズンを迎えましたね🌸
私が派遣されている観光協会も、ここ2週間ほどでお客様の数がどんどん増えてきています。
[吾味駅周辺で満開の花をつけた桜の木。森林セラピーに来たお客様の目を楽しませていました]
さて、春といえばもう一つ「卒業シーズン」でもあります。
町内の小学生たちも、卒業をしていく時期を迎えています。
そんな小学生たちに卒業の思いで作りをと、ある企画が進められました。
地域づくりネットワーク協議会のモデル事業として、
子どもたちに山の環境とふれあう体験をしてもらおうと
五ヶ瀬町の「五ケ瀬自然学校」さん、日之影町の「NPO法人サンヴィレッジ」さんが
共同でキャンプイベントを企画しました。
今回のキャンプ地は樅木尾集落。
山の斜面にある集落で、集落から周辺の山々を望む絶景を楽しめます
[樅木尾集落のキャンプ地での一枚。子どもたちは荷物の片づけなどを手伝います]
私が取材に行ったのはキャンプ2日目。2日目といっても1泊2日なのでこの日が最終日でした。
満天の星空の下で一夜を過ごした子供たち、私が到着した時も元気いっぱいに走り回っていました。
ごはんを食べて力を付けたらすこし歩いて、とある体験をしに行きます。
[NPOのスタッフさんや地域の方から弓の引き方を教わる子どもたち]
[狙いを定めて、弦を引き絞ります]
やってきたのは山の上にある小さな社。
到着すると、サンヴィレッジのスタッフさんがおもむろにあるものを取り出しました。
竹でできた弓と矢。鮮やかな手つきで弦を張り、的を取り出し設置していきます。
これは地域に伝わる神事の一つ「的射(てきしゃ)」というもので
村や家庭に1年間災いが降りかからないよう願うものです。
県内では椎葉村でおこなわれる的射が有名で、作法や口上など複雑な手順があるそうですが
今日は弓を引き的を射ることを子どもたちに体験してもらうため、
その過程はスキップ。
子どもたちは初めて触る弓矢を相手に悪戦苦闘。
しかし覚えるのが早い子が一矢放つと、
あとは連鎖のようにみんな矢を的に当てていきます。
樅木尾地区の神事としておこなわれいる的射ですが、最近はコロナの影響やその他の理由によってなかなかできていなかったそうです。
子どもたちの歓声が樅木尾地区にこだましたコロナ明け間近の日之影町です。
いつか成長した子どもたちが神事を務め、的射を披露するときも来るかもしれませんね。