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まちのこと

地域おこし協力隊レポート(重信)移住生活28ヶ月目!

2021.06.04 ―

こんにちは!地域おこし協力隊の重信です。
今年のゴールデンウイークも我慢のゴールデンウイークとなりましたね。

日之影町のゴールデンウイークは、毎年大勢のお客さんが日之影川の鯉のぼりを見に来られます。
毎年「出店をしたらどうか」「お客さんがいっぱい来るのにお金を落とすところがない」とかいう意見が必ず出てきます。

商店街の休日はたいていのお店は閉まっていて、観光でお金を使うところと言えば「日之影温泉駅」ぐらい。

この日之影温泉駅は、かつては廃線になった高千穂鉄道日之影駅の旧駅舎でした。
プラットホームに入ると温泉施設への入口があります。
大浴場や露天風呂のほかに、スーパージェットバスとサウナがあり、ゆったりとした時間を過ごせることで人気の温泉となっています!

そんな温泉駅の隣には、「泊まれる電車」があります!
その名も「列車の宿」!

実際の電車を改造しているので、子どもに大人気の宿です♪

たいていのお客さんは、鯉のぼりを見て温泉駅を利用して帰る、みたいなコースが多かったのですが、
今年は新しい試みに挑戦する事業者さんがおりました。

それは、「旅するこんにゃく唐揚げ」を販売する「まちなかのおかず屋さん」!

まちなかのおかず屋さんでは、旅するこんにゃく唐揚げというB級グルメ商品を販売しており、県内外からこんにゃく唐揚げを求めて買いに来るお客さんが大勢いらっしゃいます。
おかず屋さんで販売しているのは、こういったこんにゃく唐揚げの素で、お客さんがご自身で揚げる商品となっています。

今年は鯉のぼりを見に来られたお客さんに、こんにゃく唐揚げの揚げたてを特別販売してみたのです。
こういった手作りのカップを作り、看板も手作りしました。

結果、どうだったかというとめちゃくちゃ売れました!

ゴールデンウイークが終わって、こんにゃく唐揚げの素が品薄状態になるぐらいにめちゃくちゃ売れたんです。

私自身は、このとき居合わせていなかったのですが、めちゃくちゃ嬉しかったですね。

なぜか。
出店をしたら売れるのではないかという仮説に対して、
こんにゃく唐揚げを売ってみたという仮説を検証してみようとチャレンジしたことが、
本当に素晴らしいと思いました。

今まで鯉のぼり周辺でこういった販売をしたのは初めての試みだったんです。

色んな学者や有識者、コンサルが「地域活性に必要なのは~。」「地方に大切なのは〇〇」とか言っていますが、
私は小さく始めること稼ぐ事業を行うこと、この2点が非常に大切だと考え、行動しています。

よく地域おこし協力隊と聞くと、「あいつが活性化をしてくれる」とかいう勘違いをされる方が多くいらっしゃいます。その名の通り、地域おこしに協力するのであって、活性化を任されるわけではありません。
今全国で地域おこし協力隊は5000人以上いますが、
地域おこし協力隊の9割以上が「地域活性化の素人」です。

結局、地域を変えるのは地域の人が当事者意識を持って行動すること、これに尽きると思います。

そんなことを考えた嬉しい5月でした。

以上、地域おこし協力隊の重信でしたー!