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まちのこと

日之影を支える栗!収穫の様子をレポート

2021.09.13 ―

こんにちは。地域おこし協力隊1年目の矢澤です!

栗の時期になりました!

今回は栗の収穫作業のレポートをしたいと思います。
興地(くうち)集落にある栗農家さん、戸高夫妻を訪問しました。

栗をやって42年!
昭和54年から栗農家をされています。

 

1.まずは収穫

このネットは20年前から始めたそう。
ネットを伝って落ちた栗が転がり集まってきます。
落ちた栗がよく転がるように、わざと枯れやすい草が植えられています。

それ以前は手で1つずつとっては移動して収穫していたのですが、
テレビで梅の収穫にネットを用いているのを見て、栗の収穫に使おうと思いついたそうです。

「ネットで楽になった~」と戸高さん。

日之影は山が多いですからね。
急斜面を活かした良いアイデアですよね!

作業を少しでも楽にするために工夫がされていることがわかりました。
それでもまだまだ山の仕事はハードなのだとか。
何か良いアイデア、無いかな・・・?
同行した中学生たちと考えました。

 

2.脱穀

↑脱穀機

風で空になった毬(いが)がポン!ポン!飛んで出てきます。

そしてきれいになった栗の実が下に落ちます。

 

3.選別

まず目で悪いものを避けて、良い物だけをまとめます。

悪い物はイノシシにあげ、良いものは日本の各地へ出荷されます。
出荷先は名古屋市場が特に多く、岐阜県の老舗お菓子屋さんが毎年日之影の栗を使って栗きんとんを作っています。美味しそう~
http://www.doudan-ikkyu.com/publics/index/2/detail=1/c_id=32/page32=1#page2_32_28

割れ・ひびのある栗はむき栗にして
さらにあんこ→お団子になります。
そうです!道の駅の「ひだまりだんご」はここで作られていたのですね!

【渋皮・鬼皮】
外側の固い皮が鬼皮、内側の薄い皮が渋皮。

鬼皮をむき、渋皮をきれいに残した状態で何度も何度も煮て、渋みをとったものを渋皮煮と言います。
ケーキのモンブランの上にのっている栗がそれです。
渋皮煮を作るのは大変なんですね~
何も知らずに食べていました!

また、戸高さんの渋皮煮は、道の駅の栗ソフトになっています!

つまり
道の駅の栗ソフトは戸高さんがその年どれくらいの渋皮煮をつくれるかにかかっているといっても過言ではありません!

なんとびっ栗!(笑)
(・・・すみません言わずにはいられませんでした。)

色々な発見をし、栗についてとても勉強になった半日でした。



戸高さんは栗園の他に林業も行っており、栗園以前も牛・しいたけを農業として行っていたこともあるのだそうです。
同集落の空き家は3件。後継者の問題にも直面しています。

「空き家も山もあるから、住みたい人がいたらチャンスだよ~」
と明るく話されていました。

素敵な笑顔



戸高さんは訪問に来た私達のためにスイカを用意してくれました。
日之影の人ってやっぱり優しい~
そういえば、日本のおもてなし県ランキング✨で宮崎県は2位にランクインしていましたよね!!!

たくさん栗のことを教えて頂き、ありがとうございました。

 

おかげさまで、日之影。
地域おこし協力隊 矢澤