連絡帳

まちのこと

土の人の暮らし ~用水見廻り(前編)~

2021.05.18 ―

こんにちは、日之影町で集落支援員をしている佐藤です。

タイトルにある「土の人」とはその土地に根付いて、受け継いで行く人のことだそうです。

日之影の良いところなどは、他の方におまかせして、ここでは中山間地域での「土の人」の暮らしをお伝えしていこうかと思います。

その前に、「集落支援員とは何ぞや」というところをザックリと・・・

集落支援員とは、『地域の実情に詳しく、集落対策の推進に関してノウハウ・知見を有した人材が、地方自治体からの委嘱を受け、市町村職員と連携し、集落への「目配り」として集落の巡回、状況把握等を実施』する人のことです。(参考:総務省
私は、日之影町内の小規模集落(水源の里)を訪問して、住民と住民、集落と町役場との間で集落の現状や課題、あるべき姿等についての話し合いを促進 する役割を担っています。

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話を戻しますが、今回は米作りに欠かせない「水」のこと!

私の住んでいる大楠集落は17世帯で、日之影の中では大きくもなく小さくもない集落です。現在10世帯で稲作を行い、そのほとんどが兼業農家です。昔は17世帯全部が稲作を行っていましたが高齢化、後継者不足等の理由で減少しました。

大楠農業用水は追川地区の百舌鳥山(もずやま)に水源を求め、延長約10kmの水路工事が大正15年(1926)に完成したそうです。95年もの間、水路の補修・改良・維持管理しながら稲作を行っています。

【百舌鳥山にある元口(水源)】

毎年5月上旬に用水をさらえて(清掃や土砂除去のことを「さらえる」と言う)水を通し、9月下旬には水を止めます。

【井出見スタート地点】

 

水を通している間は井出見(いでみ:用水路のことを井出と言う。井出見廻りを略して井出見)を週一で組合員で行うのですが、車が通らないので、2~3時間程歩いて見回るのですが、これが中々骨が折れる(-_-;)

道は舗装されているはずもなく、中々の悪路、大小の石ゴロゴロで足場は悪く、倒木が道を遮り、終盤は急坂で膝ガクガクと言った感じです。

ちょっと長くなったので今回はここまで!次回は実際に歩いたようすを写真多めでお伝えします。

後半へつづく…