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日之影をあなたの視点で切り取る、情報発信のお仕事。

2025.08.19 ―

宮崎県日之影町。

 

日之影と聞くと、「日の影」とイメージして暗いイメージを持たれる方も多いかもしれません。

 

日之影町の由来は神話から来ており、影=光という意味で、辞書にも明記されています。

 

そんな日の光が差す町で、今回まち全体の情報発信に取り組む地域おこし協力隊を募集します。

 

主な役割は、日之影町の公式ウェブマガジン「おかげさまで日之影ライフ」を通じた広報活動やSNSでの情報発信。

 

これまでの経験は問いません。取材、情報発信を通して地域の魅力を伝えていきたい。そんな人に知ってほしいお仕事です。

 

 

 

三毛入野命が鬼八退治に高千穂に向かわれているとき、鬼八は神通力で大雨を降らせ進路を阻もうとした。

 

命はお怒りになり「雨は止まないか」と空を仰いで天津(あまつ)神(かみ)にお祈りになった。

 

すると今まで降りしきっていた雨も、はたと止んで「日の影」が射し始めた。

 

川の水も見る見る減って、易々と川を渡られた。その時呼ばれた名を今に残し、この地を「日之影」と呼ぶようになった。

 

神話の里である日之影町は2021年に庁舎を移転し、町産材のスギ、ヒノキを随所に

使用した新庁舎が丘の上に立つ。

 

町民の利用効率を図るため、開放感溢れるガラス張りの図書館も併設している。

 

今回募集する地域おこし協力隊は、町役場の2階の地域振興課を活動拠点とし、町内の様々な取材を行う予定。

 

まずは、今回の募集背景について、地域振興課の河野さん、井ノ久保さんに話を聞く。

 

気さくで親しみやすい雰囲気のお二人。お二人とも日之影町出身。

 

「地元である日之影町に貢献したい。そんな理由で日之影町役場に入庁しました」

 

日之影町は、昭和35年の人口約1万5千人でピークを迎え、鉱山の休閉山、都市部への人口流出等の影響で、現在は3100人程度。

 

移住相談などもここ数年増えてきているが、人口増加まで持っていくことは非常にハードルが高い状況。

 

今回募集する協力隊の方には、日之影で様々な仕事で働く人の取材を行い、日之影で働く魅力を発信し、地域の価値を向上させること。

 

移住を検討している人に、日之影で働いてみたい、そう思ってもらえるような記事を書いてほしい。

 

「例えば他県から移住してきて起業をしている方、日之影へUターンで帰って働いている方、地域おこし協力隊で着任してそのまま定住している方など。自分の関心があることから動き始めてもらいたいですね」

 

「土台になるのは、地域に入り込む能力です。地域の方々は恥ずかしがり屋の方も多く、心をほぐせるコミュニケーション能力が非常に重要かなと。一人ひとりと向き合ってもらい、記事を形にしていく。その積み重ねで徐々に取材協力をしてくれる人が出てきます。企画を形にする上で、地域の人の協力は欠かせませんからね」

 

おかげさまで日之影ライフの記事は、可能であれば週に1本ペースで制作してもらい、それを各SNSにて発信してもらう、この一連の流れを行ってほしい。

 

「並行して、地域の魅力や日之影でしか購入できないもの、絶景スポットやイベント情報など、日之影の情報ならこのサイトに全て集約されている、そんなサイトにまで成長させてほしいですね」

 

「興味があれば取材などの経験がなくても大丈夫です。地域振興課には、地域住民と深く繋がっている職員もたくさんいます。最初は職員に住民の方を紹介してもらって、取材に慣れていってもらうこともできます」

 

たとえばと言って教えてもらったのが、「放牧畜産」。

 

使われていなかった山林や竹林を放牧地に造成し山間地放牧を実践している岩田さん。

 

冬季の1〜3月を除けば、粗飼料はすべて放牧でまかなえるそう。何よりの特徴は「のびのびとした牛の雰囲気」。

 

岩田さんによれば、生産コストは下がり、作業量も軽減され、牛は健康でお産も軽くなるとのこと。

 

これは日之影という土地を有効的に活用し、日之影だからこそできる仕事の一つ。

 

「まずは腰を据えて取材や情報発信に取り組んでもらいますが、興味があれば、映像制作(YouTube等)での情報発信などにも関わってもらえればなと思っております。まずは、いろんな場所に足を運んで、外の視点から日之影の魅力を見つけてほしいですね」

 

 

 

また、日之影町を含む「高千穂郷・椎葉山地域」は世界農業遺産に認定されている。

 

日之影町は深い渓谷のまちで、平地が極めて少ない環境下。

 

針葉樹による木材生産、広葉樹を活用したしいたけ生産、高品質の和牛生産、茶の生産、棚田での稲作等を組み合わせて生計を立ててきた。

 

標高の高い傾斜地で農業用水を確保するために建設された「七折用水路」は30km以上にも及び、農業に欠かせない水を供給している。

 

世界農業遺産の目的は、近代化の中で失われつつあるその土地の環境を生かした伝統的な農業・農法、生物多様性が守られた土地利用、農村文化・農村景観などを「地域システム」として一体的に維持保全し、次世代へ継承していくことである。

 

11月中旬から2月中旬にかけて、秋の実りに対する感謝と五穀豊穣を祈願する神楽も世界農業遺産の一つ。

 

また、祖母・傾・大崩山系周辺地域の自治体(大分県、佐伯市、竹田市、豊後大野市、宮崎県、延岡市、高千穂町、日之影町)が連携し、「祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク」の登録を目指す取組を進め、2017年6月に登録地として決定された。

 

 

「世界遺産」が手つかずの自然を守ることを原則とする一方、ユネスコエコパークは自然と人間社会の共生が目的となっている。

 

世界農業遺産やユネスコエコパークなど、「自然とともに息をする暮らし」が根付いている。

 

2025年10月に、世界農業遺産認定から10周年を迎える。

 

 

 

九州で唯一残っている農村歌舞伎、大人(おおひと)地区の「大人歌舞伎」も伝統と歴史が深い。

 

大人歌舞伎は、この地方一帯を治めていた武将の甲斐宗攝(かいそうせつ)の没後に、好んでいた歌舞伎を供養するために奉納されたことが始まりであると言われている。

 

甲斐宗攝という人物を知れば知るほど、大人地区や日之影の歴史の解像度が上がり、知れば知るほど、大人歌舞伎の魅力が深くなっていく。

 

1849年の引き幕や江戸末期の資料も残っており、衣装も100年ほど前のものも使用しているという。

 

「大人地区は大人歌舞伎、大人神楽、更には小水力発電など、伝統芸能から発電事業まで様々なことを精力的に展開している地区です。その他の地区も、地区それぞれの特徴があり魅力もいっぱいあります。そういった地区の魅力というものも、積極的に発信してもらいたいです」

 

「インターネットの普及で、時代は劇的にIT化が進みました。その反面、伝統的に継承されてきたものが失われつつある。日之影の環境には、それがまだ残っており息づいているんです」

 

「そういったことをITの力で強く発信してもらうことで、より日之影の価値を町外に発信できると思っています。日之影ブランドの価値を向上できるような記事制作、たいへん期待したいです」

 

「近代化の波に押され、忘れられつつある価値を、現代の手法で丁寧に伝えていく。すごく重要なことだと感じています」

 

人と自然のつながりを実感しながら情報発信を行い、日之影のまちを少しずつ面白いものにしていく。

 

その確かな手応えが感じられる仕事だと思います。

 

■ご応募はこちらから■

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdX3D9AeJKJ0KL3Vt0ucXoMCs_YrT5bBOiR_V3WQXArvp8Eew/viewform?usp=dialog

 

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募集要領

 

1 募集人数

1名

 

2 募集条件

(1)年齢は問いません。

(2)性別は問いません。

(3)居住地要件があります。

3大都市圏及び地方都市(条件不利地域※ 以外)にお住まいの方(詳細はお問い合わせください。)

※ 条件不利地域とは①~⑦で指定する地域

①過疎地域自立促進特別措置法  ②山村振興法  ③離島振興法  ④半島振興法  ⑤奄美群島振興開発特別措置法  ⑥小笠原諸島振興開発特別措置 ⑦沖縄振興特別措置法

(4)地域おこし協力隊着任後、住民票を異動できる方

(5)普通自動車運転免許を所持していること。(AT限定可)

(6)日之影町内に居住し、町民と協力した活動や多様な主体と協働で地域活性化活動に熱心に取り組むことの出来る方

(7)暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律(平成3年法律第77号)第2条第2項に規定する暴力団その他反社会的団体又はそれらの構成員に該当しない方

(8) 地方公務員法(昭和25年法律第261号)第16条に規定する、各号に該当せず、心身ともに健康で、誠実に業務を行うことができる方

 

3 任期

着任日から1年間

なお、更新は1年単位とし、最長で3年間とします。

※ただし、1か月間を条件付採用期間とします。また、地域おこし協力隊員としてふさわしくないと判断した等のときは、任用期間中であってもその職を解くことができるものとします。

 

4 身分・報酬

日之影町の一般職の非常勤職員(会計年度任用職員)となり、次の条件のとおりです。

(1)報酬(月額) 180,000円(ただし、月途中に着任した日から日割り計算します。

(2)手当等 町の規定により、期末手当・勤勉手当、通勤手当相当分の費用弁償を支給し   ます。

(3)保険等 共済保険に加入します。

 

5 住宅・活動用物品

(1)住宅

任期中の住居は町内にある住宅を借り上げ、隊員に無償で貸与します。

(2)生活用物品

生活備品等については各隊員でご用意ください。

 

6 勤務日・勤務時間・休暇

(1)勤務日

それぞれの就労規則により勤務することになりますが、原則として月あたり20日程度

 

(2)勤務時間

   原則として1日あたり7時間又は週あたり35時間以内とします。

(3)休暇

有給休暇については、労働基準法に準じます。

その他町の規則に基づき、夏季休暇、忌引休暇、結婚休暇等の特別休暇があります。

 

7 募集期間

令和7年5月1日~令和8年3月31日まで

(定員に達し次第募集を締め切らせていただきます。)

 

8 選考について

(1)1次選考:提出いただいた書類を基に書面審査を行います。

①提出書類

・応募用紙(別紙)

・市販の履歴書

・作文(A4用紙 400字以内):「地域おこし協力隊として自分ができること」

 

②提出方法

郵送にて、下記提出先へ提出してください。

 

(2)2次選考

日之影町にて「面接」を行います。

日時等は、1次選考結果を通知する際にお知らせします。

 

(3)結果通知

   2次選考後、おおむね10日以内に結果をお知らせします。

 

■ご応募はこちらから■

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdX3D9AeJKJ0KL3Vt0ucXoMCs_YrT5bBOiR_V3WQXArvp8Eew/viewform?usp=dialog