連絡帳

まちのこと

「ここで暮らす。ここで挑む。」

2025.07.10 ―

古屋さんは福岡県出身。
新潟の専門学校を卒業後、「宮崎で働く」と決めていた古屋さんが選んだのは、幼い頃から親しみのあった日之影町でした。

幼少期には、延岡市や日之影町、高千穂町などの中山間地域で、川遊びやアウトドアを満喫。日之影町の八戸観音滝や日之影温泉駅には何度も足を運び、自然の美しさと心地よさを体で覚えていました。そんな原体験が、地域おこし協力隊としての第一歩を後押しします。

日之影町観光協会の地域おこし協力隊として着任した古屋さん。観光案内所での対応、森林セラピーコースや登山道の現地確認、イベントの企画運営、SNSでの情報発信など、多岐にわたる業務を担ってきました。
神話の里・日之影ならではの文化、「神楽」の魅力発信にも積極的に取り組み、地域の人と訪れる人をつなぐ役割も果たしてきました。

特に印象に残っているのは、徳富集落の神楽を見学に行ったときのこと。集落の伝統行事にもかかわらず、見学に訪れた地域外の人々をあたたかく迎え入れる住民の姿に、深く心を打たれたといいます。

3年間の任期を経て、古屋さんはそのまま日之影町観光協会の正職員に。
「自然、人、シンプルにこの町が好きだから残っています。心の豊かさって、きっとこういうことなんじゃないかなと。」
そう穏やかに語る表情には、日之影町で積み重ねた時間への確かな愛情を感じます。

これからも観光協会の一員として、よりディープな日之影の魅力を多くの人に届けていきます。