誰が守っているの?
みなさま、こんにちは!
地域おこし協力隊の長澤です。
先日テレビを見ていたら、田舎出身者のコンプレックスについての特集をしていました。
ある芸人の方が東京に出てきて料理に驚いた。というお話。
「子供の頃は畑で取れたじゃがいもをふかしたまるいやつがおやつだった。
東京でじゃがいもがスープになっているのを見て、あの丸いのが液体に!?と驚いた」
とおっしゃっていました。
じゃがいもをスープにしても確かにおいしいですが、素材そのものの味を感じられる調理法もいいですよね。
日之影町に来てから”自然”というのものの大切さを毎日感じています。
ここに来る前は野菜を食べることを心がけて、スーパーやコンビニでサラダやカット野菜を買っては、食べていました。
今思うと何も考えていませんでしたが、農業を生業とし、何カ月も時間をかけて作ってくださったお野菜が、お店にならんでいたんだなと強く思います。
農業は第一次産業に分類されますが、第一次産業とは、食を支える農業だけではなく、森林の保護や木材の提供まで行っている産業のことを示すそうです。日本では、農作物・畜産物などを作る「農業」、木材を生産する「林業」、海や河川などで魚介類を獲る「漁業」が第一次産業に該当します。
先日、山師(林業を職業とする人)の方のお話を聞く機会がありました。林業は山の自然を守るためにとても重要な仕事です。
山を守るためには木の手入れをしなければ、木材になる健康な木も育たないし、健康な森にもならない。
スギやヒノキの背の高い木ばかりが育ってしまっても、背の低い木々たちに光が届かなくなり、育たない。
木というのは枝や葉を広げて伸ばすことで、光を集め、雨を集めて幹の根元に集められるようにできている。
その為にはしっかりと枝や葉に光が当たるようにするために、木も間引きをしていかなければいけない。
そうすることで、背の高い木も、低い木もしっかりと育ち、健康に根を張ることで、山の水を貯えることもできるし、土砂崩れも起きにくくなる。そんな健康な森をつくっていく。
こんなお話を聞きました。
自然はほったらかしておけばいいというものではなく、自分たちの生活を守るためにも、適度に管理しなければならないこと。
自然を守りながら生きていくためにされている、とても重要な仕事なのだなと実際の山師さんからお話を聞いてとても印象に残りました。
最近の木造住宅に使うための木(スギやヒノキなど)はだいたい樹齢60年ほどのものが伐採時期になるそうです。
なので山の仕事は1年2年のスパンの仕事ではなく、60年などの単位の仕事です。
しっかり受け継いでいくことが大切なお仕事ですね。
日之影町はユネスコエコパーク・森林セラピー基地・世界農業遺産など自然との共生ができる町ですが
この様に守ってくれている仕事をしてくれている人がいるからだなあと思いました。
私の実家も梁が丸見えになっているような木造ですが、今度実家に帰った時にはまたこの話を思い出すんだろうなと思います。
日々口にしている食事、生活、様々なことに感謝をすることを忘れずにいたいです。
※山師さんのお話は私の理解での話なので、参考程度でお願いします。
みなさまの、おかげさま。