2023.01.16 ―
※前回までの記事はこちら→vol.1、vol.2
皆さま、シンポジウムの感動を忘れていませんか?思い出しましょう。参加できなかった方はどんなシンポジウムだったか知っていただきたい。
第二部 パネルディスカッション ←YouTubeで動画をUPしています!
テーマ「日之影町のアウトドアフィールドについて」 なになに?楽しそう!って思いますよね。
はい。とっても興味深い内容でした!
コーディネーターをフリーパーソナリティであそびば株式会社代表取締役 木村つづくさん
パネリストが3人。
1人目 PORTAL代表 中野 祥吾さん。
宮崎市内に店を構えるアウトドアショップ「PORTAL」オーナー。自然のなかでの遊びを通して日常を豊かにするライフスタイルを提案。日之影の自然での遊びにも精通し、山々でのハイキングや岩場での水遊びの楽しさをたくさんのアウトドア好きたちと共有している。
~活動内容~ 登山・ハイキング・渓流釣りの案内、必要な道具をお店で販売。主に、宮崎県内の川、山のガイド。環境保全活動をされてる方々と森林の環境に対しての理解をお客様と一緒に深めたり、自然を遊ぶだけでなく知ってもらおうという活動。地域の自然だったり、観光資源、こういったものを地域の方と打ち合わせしより多くの方に知っていただいて多くの方に来ていただけるプロモーション活動のお手伝い。等
2人目 The Ranch代表 清川 洋光さん。
熊本市にあるクライミングジム&ギアショップ「The Ranch」代表にして、WEBサイト「日之影ボルダー」の管理人を務める。日之影町のボルダリングエリアの開拓をすすめるとともに、その魅力を広くWEBで発信している。「ボルダリングする人たちはもちろん、地域の人たちにも喜んでもらえるようにしたい」と語り、互いの交流や良好な関係づくりに重点を置いた活動を展開している。
~活動内容~ 2005年から日之影川の流域の岩を登るボルダリングを楽しみながら、開拓(まだ誰も登っていない岩を登る)の整備をしている。また地域の自然、人の素晴らしさ、日之影でのボルダリングの楽しさを全国へ発信するWEBサイトを運営。また流域一帯のゴミ拾いや、草刈などの整備を行う。
3人目 三波商店代表 南 昭年さん。
~活動内容~ 夏は宮崎、冬は北海道の2拠点でアウトドアガイド業を営む。祝子川渓谷でのキャニオニングや、五ヶ瀬川でのラフティングツアーを実施しており、子どもからお年寄りまで幅広い世代に県北エリアのアクティビティを提供している。
※対話を一部抜粋して記載します。
木村さん)部活動で釣り、ボルダリング、ラフティングの部活動があったらいいなと思いました。 中野さん日之影町の魅力は?
中野さん)日之影町はウィンタースポーツを除いたアウトドアのアクティビティは全てできると思っています。渓谷はキレイで、釣りもできる、山も迫力がある山が多い。石灰岩のエリアが多いので、植生が独特なのでキレイな花が多い。また日之影町はお迎えしてくれる人がみんなあったかい。一度来ていただければ、必ずもう一度来たい町。
また、清川さんの活動を尊敬している。アウトドアをする人たちを地区の皆さんが歓迎してくれている。自然で遊ぶ側は日之影町に来て癒されている。よく言われるのは山登りの人は糞尿落として金落とさず、なのでできる限る宿を使って、ご飯を食べて帰っていくことを心がけている。
木村さん)ボルダリングの魅力は? 地域の方との結びつきを深めたいきさつは?
清川さん)大小の岩があるが、登ったという達成感。 まず以前より見立地区の大岩は一部のクライマーの中で有名だった。しかしその頃、ボルダリングはマイナーなスポーツだった。17年前、宮崎県を大きな台風がきて地形が一変した。その当時の仲組公民館の館長が台風の影響で訪れる人も少なくなり、地域を盛り上げたいということから関わるようになった。そこからは歴代の仲組・見立の公民館長さんにお世話になって今に至る。
木村さん)県外から来たクライマーの方は日之影にどんな印象をもって帰られてるんでしょうか?
清川さん)クライマーにとって一番の魅力は日之影の岩。大小様々な岩があり、全国に引けを取らないエリアが沢山ある。また森林も川もキレイで、宿泊所もあり、食事をする所もあり整っており魅力的。
木村さん)ラフティングで有名な所と言えば熊本の球磨川が浮かぶのですが、球磨川と比べて日之影の川はどうですか?
南さん)僕の感覚で言えば、何倍も楽しいし、素晴らしい。程よい落差があり、波ができる。スリルがあり、静かな場所もある。激しく遊べて安全性も高い。
木村さん)これはまず町民の皆さんに体験して欲しいですね!町にバックアップしてもらい、町民割みたいな補助してもらって、町民皆さん登山して、ボルダリングして、ラフティングして、釣りして。それぞれが口々に自分事として話してもらうことが大切かなと思いました。
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木村さん)どうすれば祖母・傾・大崩ユネスコエコパーク、また地域の皆さんと一緒に経済活動も含めて盛り上がっていくと考えますか?
中野さん)まず僕たちアウトドアのアクティビティで町を訪れる人たちが喜んでくれる環境であり、来ることを町の人たちも喜んでくれる環境。お互いに喜んでほしい、喜びたいと思いつつ空回りしているところもある。これからはコミュニケーションの機会を増やし、そして学術的貴重価値をもっと知って町の方たちと一緒に楽しんでどう守っていくのかというのを事業所側や町の人と意見交換してみんなで前進してくイメージだと楽しくなっていくのかなと思いました。
木村さん)事業者の方と町民とで一緒になって日之影を経済的にも盛り上げいくというのは夢がありますね。 清川さんはどうですか?
清川さん)日之影にボルダリングをしに来る人は年間に千人をゆうに超えている。九州県内に住んでいるクライマーは毎週末来る人も沢山いる。これだけの人数が来ている町というので何か1つ取り組みができないか。行政も町民も一緒になって何か考えれればいいなと。クライマーの数が減ることはない、むしろ増え続ける可能性が高い。そして、地域に住んでいる方がボルダリングを盛り上げたいと支援会を立ち上げてくれている。その支援会が立ち上がっているのは日本全国を見ても例を見ない。これは上手く継続してやっていけば、全国のエリアのロールモデルとしてできる。その分また日之影も更に有名になってくのではと思っている。
木村さん)なるほど。 ユネスコエコパークは5年後にどういった取り組みを行ってきたか問われると先ほど先生おしゃっていましたが、あまり時間がない。 南さんは?
南さん)個人的な感想としては、日之影で川遊びができるという発信ができていない。まず、夏川遊びといえば日之影だねと九州の人々の中でイメージできるような発信をもっとできたらなと、発信の大切さを感じている。
木村さん)発信の大切ですね。それぞれ個人では発信力がある3人なので、その発信する力が何か1つの方向を向いて、日之影町のロゴマークも含めて皆さんの活動が1本同じ方向で外に出ていったときに初めて強い発信力になるのかもしれないですね。それには若い世代の発信力は凄い。若い方が日之影のアウトドアはすっごく楽しいというのを自分目線で発信していくとすごく面白いのではと思いました。
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木村さん)最後に一言お願いします。
中野さん)僕らが日之影を楽しませていただくこと、お客様に楽しんで帰っていただけるのは町の方のお陰だと思っています。これから先は、僕らが楽しむだけでなくそれを町民と共有してもっと良い活動に繋げていきたいと心底願っている。
清川さん)ボルダリングというスポーツを通して、日之影町の魅力をこれからも全国に発信していきたい。また支援会はボランティアで活動をしているので支援もお願いします。
南さん)日之影で遊ばせていただくようになってまだ短いが、五ヶ瀬川本流・旧役場のところで基本活動をしているので見かけたら気軽にお声かけてください。参加のハードルを下げていきたいので、まずは体験していただければと思う。
木村さん)行政の皆さん、地元の皆さん、事業者の皆さん、先生のような専門家の皆さん。そういった方々が1つの方向に向いたときにこの日之影がまたより強くなって、魅力的に外に発信してくんだなと感じました。
パチパチパチパチ。ということで、第二部 パネルディスカッションは終了しました。
今回のシンポジウムを通して、日之影の自然やアウトドアフィールドの楽しさを知り、日之影の素晴らしさを再認識しました。これからの日之影町の様々な可能性も感じワクワクしましたし、この自然を守り・受け継いでいかなければならないと感じました。
もう一度シンポジウムをご覧になりたい方や、まだ見ていない方は日之影町のデータ放送で再放送されているのでぜひご覧ください!
おかげさまで、日之影町を想う様々な人が集まった貴重な1日に参加することができました。